摘要 |
【課題】今から200年前、ドイツのE.T.A.ホフマンは自身の童話に登場させたヒーロー、ドロッセルマイヤー青年に『くるみ割り人形』の性質を持たせ、クルミを割る際に奇妙な仕草をさせた。しかしその仕草の理由は謎で、完全に読者の想像に任されている。従来のくるみ割り人形は、テコを人形の中に納める制約からレバレッジは4〜6倍が限度であった。西洋で一般的なペルシャグルミを割るには、硬いもので40kg相当もの力が必要なので、これまで人は7kg〜10kg相当の力を加える必要があった。従って何でも一人でやりたがる年頃の幼児には、体重の半分に相当する力であるため、大人の補助が必要で大いに不満があった。また日本産のオニグルミは平均100kg相当の力が必要で、くるみ割り人形自体の能力を超えていた。【解決手段】輪軸、動滑車、テコによりレバレッジを上げ、ヒーローの特徴である『三つ編み』を引く動作を、輪軸にかけた編み紐を引くことで再現した。【選択図】図1 |