超低レベルの有機硫黄化合物を有する燃料を生成するための、穏やかな水素化脱硫の統合気相接触酸化

摘要

不安定な有機硫黄化合物を除去するために、穏やかな条件下で操作する水素化脱硫反応領域において、まず、水素化脱硫触媒と原料全体を接触させることにより、炭化水素原料の脱硫が達成される。二つの炭化水素燃料画分を得るために、水素化脱硫反応領域のフラッシングカラム下流は、標的カット点温度で排出物を分画する。標的カット点温度で又はそれ以上で沸騰する第一の画分は、残存不応性有機硫黄化合物を含む。この画分の範囲で沸騰する有機硫黄化合物は、最初に穏やかな水素化脱硫により除去された不安定な有機硫黄化合物であったため、標的カット点温度以下で沸騰する第二の画分は、実質的に有機硫黄化合物を含まない。不応性有機硫黄化合物を、ＳＯｘ及び低硫黄炭化水素へ変換するために、気相触媒酸化反応領域において、式ＣｕｘＺｎ１−ｘＡｌ２Ｏ４を有する酸化触媒上で、第一の画分をガス状酸化剤と接触させる。副生成物のＳＯｘを、その後除去し、低減されたレベルの有機硫黄化合物を含有する流を生成する。【選択図】図２