摘要 |
【課題】ゴムと真鍮との間の最適な接着を可能にする適正な加硫条件を判定したり、劣化状態を的確に把握することを可能にするゴム/真鍮複合体の評価方法を提供する。【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対して硫黄が4〜10質量部配合されたゴム組成物に真鍮部材を埋設したゴム/真鍮複合体からなる試料を成形し、該試料に加硫処理と老化処理とを施した後、該試料にそれぞれ5000eV以上の硬X線を照射し、得られた光電子スペクトルにおける硫黄の1s軌道のエネルギーピーク中のS−S結合およびS−Cu結合の結合エネルギーに対応する2472eV近傍のピークのピーク面積AとS−C結合の結合エネルギーに対応する2470eV近傍のピークのピーク面積Bとを算出し、これらピーク面積Aおよびピーク面積Bの面積比率を指標として、ゴム/真鍮複合体の接着・劣化状態を評価する。【選択図】図2 |