摘要 |
【課題】 CuCrZr合金からなる引抜加工管であり、溶体化処理の温度帯であっても機械強度の劣化、特に結晶粒の粗大化を抑制し、故に、高温ロウ付け性に優れる銅合金管及びその製造方法の提供。【解決手段】 管状押出材を900℃以上の溶体化温度で加熱保持して水焼き入れする溶体化工程と、引抜加工する引抜加工工程及びこれを焼鈍し温度で加熱して水焼き入れする中間焼鈍し工程の工程セットからなる主加工工程と、更に引抜加工し軸線に沿った縦断面及び軸線に垂直な横断面のそれぞれでの平均結晶粒径を50μm以下とする調整加工工程と、を含む。溶体化工程後に、縦断面及び横断面の各平均結晶粒径を100μm以上とするとともに、焼鈍し温度を900℃以上とすることで、二次加工工程後に、少なくとも980℃で30分間の加熱後空冷しても縦断面及び横断面での平均結晶粒径を100μm以下とできる。【選択図】 図2 |